宮城県登米市のご当地グルメ「油麩丼(どんぶり)」。
いったいどんなご当地グルメなのか…
油麩丼の会・会長の海老名康和さんにうかがいました。

油麩って?

普通に売られているのは焼き麩ですが、油麩は油で揚げた麩。
登米市では明治時代から作られている特産品で、
現在も全国の油麩の99%登米市で作られています。

油麩は夏の食材。
肉の代わりに食べられていました。
味噌汁の具や煮物の具にしたり、
ナス炒めに油麩をいれた「ナス炒り」にしたりと、
普段から食卓に並ぶ食材だったんです。

油麩丼はカツ丼のお肉の代わりに、油麩を使ったもの

基本は、だし汁を吸った油麩を卵でとじたものです。
ごはんの上に油麩を使ったおかずを乗せれば、
「油麩丼」と名乗ることができるそうです。
ですから、お店によってソース味や、
あんかけバージョンもあります。

油麩丼誕生のきっかけは 

今から30年ほど前、地元の旅館の女将さんが、
宴会のメニューで親子丼を出しました。
ところが、お客さんの中にお肉が苦手な方がいた、
そこでお肉の代わりに油麩を使って作ったところ大好評。
こうして油麩丼が誕生しました。
ところが、長いあいだ脚光を浴びるものではなかったんです。

そんな油麩丼が全国に広まったのは2008年のこと。
登米市の登米町は、古い建物がたくさん残り、
「宮城の明治村」と呼ばれるところ。
観光と一緒にご当地グルメを…と
2008年に油麩丼の会を立ち上げてPRを始めたところ、
急激に人気が出たんだそうです。

最初は4店舗でスタート、今では登米市内で40店舗で提供しています。

油麩丼を作るポイントは、
野菜などを出汁で煮て沸騰した中に油麩を入れると
油麩が硬くなってしまいます。
少し煮汁が落ち着いてから油麩を入れると
おいしく仕上がるそうです。

今週の熊八レシピは「お麩」

中華風お麩入り卵焼き

  1. 普通の麩、手毬麩、車麩など水で戻しておきます。卵5個に対して水で戻して水気を切ったお麩を2/3カップ、長ネギ10センチ用意します。
  2. 長ネギみじん切り、溶き卵、お麩、塩コショウをします。
  3. フライパンにサラダ油を入れ強火で、卵焼きを作ります。焼けてきたら中華スープに水溶き片栗粉でとろみをつけたあんを入れて完成です。

お麩入りスープ

  1. オニオングラタンスープにお麩を入れましょう。大きめの玉ねぎを薄切りにして、フライパンで飴色になるまで炒めます。
  2. ここにチキンスープを入れます。
  3. 耐熱容器にスープを入れ、上にお麩をのせ、お好みで粉チーズをふってオーブンで焼けば完成です。
  4. 他にも、ミネストローネにお麩を入れたり、ポタージュスープのクルトンの代わりにしてもおいしいですよ。

お麩入り煮物は、いいことたくさん!

  • 肉じゃが、筑前煮、イカと里芋の煮物、鶏肉と大根の煮物など、なんでも合います。煮物を作って最後にお麩を入れると、旨味たっぷりの煮汁を吸ってくれます。
  • 煮汁を吸ったお麩は味を濃く感じるので、煮物全体の塩分は控えめに作っても満足感があります。
  • 煮汁に油が含まれているほうがおいしくなるので、肉じゃがや筑前煮などはベストマッチ!
  • カラフルな手毬麩などを使うと、色味の少ない煮物のアクセントにもなりますよ。