2019年9月30日の週は、「日本橋グルメ」をテーマにお送りしました。

日本橋に老舗が集まる理由

日本橋は、江戸時代に五街道の起点になり、日本の道路網の始まりとなっている場所。地名になっている「日本橋」は1603年にかけられ、現在の石造りの橋になったのは1911年のこと。映画「麒麟の翼」に出てきたりと、ドラマや映画でもおなじみの橋。

江戸の城下町として栄えた場所で、17世紀の初めに「魚河岸」が開設されると、1935年に築地市場への移転が完了するまで300年以上、東京の台所を支えた場所。

そのため鮮度のいい魚が手に入る町として、多くの料理屋が誕生。江戸前のうなぎ、寿司、天ぷら、そばなど、今も日本橋には、100年以上続くお店が残っています。

老舗寿司「蛇の市 本店」

明治22年創業、130年の歴史を持つ老舗寿司「蛇の市 本店」。志賀直哉が通い続け、屋号の「蛇の市 本店」と命名したそうです。シャリに砂糖を使わず、酢と塩だけで味を調えているので、さっぱりした味。煮切りで調節する、蛇の市本店ならではの伝統の味。

熊八さんがいただいたのは、最上のランチ15貫。驚いたのは、15貫がぴったり同じ大きさだったこと。さすが老舗の仕事です。

鰻蒲焼専門店の「日本橋 鰻 伊勢定 本店」

昭和21年創業のうなぎ店。江戸前ですから背開き、長さを整えて蒸してから焼いたものです。

あっさりした焼き色でタレも少なめかと思いきや、十分なうまさ。

注文してからさばいて焼いてくれるので、ちょっと時間はかかります。待ってる間に、卵焼きを食べるのがオススメです。

「日本橋 讃岐うどん ほし野」

こちらは新しい名店、讃岐うどんのお店です。創業者の星野さんは、「幼い頃、香川県で出会った本場の讃岐うどんに衝撃をうけ、それまで馴染みの無かった「いりこ」の出汁に心を奪われました。 大人になってもあの味が忘れられず、うどんの研究を始めた」といいます。

日本橋のお店でありながらお値段はリーズナブル。量も多めなので、お腹いっぱいになります。天ぷらを乗せたくなる気持ちもわかりますが、そこはまずグッと抑えておだしの味を楽しんでみて。

お店の看板メニューのひとつ「牛めし」もおすすめです。

はんぺんやかまぼこで有名な「日本橋神茂」

以前、この番組でもご主人に電話でインタビューしたことがある、日本橋の老舗「神茂」。



日本橋グルメにこのお店は欠かせないということで、名物のはんぺんをスタジオで試食しました。


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まず一番の驚きはこの厚み!5センチはあるんじゃないでしょうか。お箸でさっと切れて、まるでメレンゲ。甘すぎず、しょっぱすぎず絶妙な味付け。わさび醤油で食べるのがおすすめです。