2018年4月30日の週は、ゲストに料理研究家の塩田(しおだ)ノアさんをお迎えしてお送りしました。

ノアさんは現在、パリと東京を拠点に活動されています。

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イタリアへ料理留学

料理研究家歴20年以上の塩田ノアさん。ノアさんが料理の道を目指した当時、日本ではイタリア料理が流行り始めた頃でしたがイタリアのお母さんの味は伝わってきていませんでした。そこで「現地でイタリア家庭料理の修行をしたい」と、イタリアへ単身留学! 地元の料理上手な人を紹介してもらったりするうちに、アンジェラさんという、師匠となる女性に出会いました。

アンジェラさんの料理には愛がいっぱい。また彼女からは料理だけでなく、刺繍や編み物など、日常の生活を豊かにする方法を学んだそうです。

パリのマルシェ

14年以上、パリで暮らしているノアさん。

パリのマルシェ(市場)で売られている食材は、とても安くて新鮮。マルシェは週に2〜3日開かれていて月曜日はどこもお休みですが、他の曜日はどこかで何かしらのマルシェが開かれているため、ノアさんはいろんなマルシェを使い分けているそうです。

マルシェの魅力は食材だけではありません。お店の人に、料理法などの情報も教えてもらえます。でも、これもフランス語でコミュニケーションがとれるからこそ。ノアさんも、フランス語がうまくしゃべれない時は、注文もうまく通じず悔しい思いをしたんだとか。

ノアさんは「マルシェで楽しく買い物するなら、とにかく語学を勉強していくこと。でも、見るだけでも楽しいので、パリに行ったらぜひマルシェをのぞいてみて」と話してくれました。

パリのスーパーマーケット

今まで日曜はお休みだったパリのスーパーマーケットも、日曜の午前中もオープンするようになり、働いている人も便利に買い物ができるようになりました。

スーパーマーケットのレジのおばちゃんは、友達感覚。ノアさんの買い物かごの中身を見て「今日は2つ買えば3つめ無料なのに、どうして1つしか買わないの!」なんて言ったかと思えば、冗談や芸能ネタまで、いろいろと話しかけてくるんだとか。

スーパーは、友達に配るお土産を買うのにぴったり。プライベートブランドのお菓子も意外においしいし、オリジナルのエコバッグも好評だそうです。

パリの骨董品


パリには、アンティークの食器やグラスがたくさん。20世紀はじめの食器やグラスも、とても可愛いそうです。パリには大きな骨董街もありますが、アンティークショップはなかなか足を踏み入れがたい…。きちっとしたものはお値段もそれなりなので、ここは眺めるのがオススメなんだとか。

ノアさんが教えてくれた、アンティークを手に入れる方法は「不定期に開催される街角のガレージセールや、教会の年末バザー」! 真っ黒になってしまった高級銀食器も、顔なじみのおじさんに「磨けば大丈夫」と言われ、値段を言えないほどお得に買えたりして…掘り出し物に出会えるチャンスなんですって。街角アンティーク市はたいてい週末に開催、開催日程と場所はネットでも調べられます。

ヨーロッパは古いものを大切にする文化があります。ノアさんが住んでいるアパートも、1930年代に建てられたもの。ノアさんは、「冷房も温水器付き便座もないけれど、古いものを使うには多少の苦労も必要」と教えてくれました。

食事時には、テーブルクロスを

ノアさんの家では、小さいころから食事時にテーブルクロスを敷くのが習慣だったので、今もテーブルクロスは必需品。

ノアさんは「人と同じものがイヤなので、テーブルクロスやエプロンも手作り」するんだそうです。パリのモンマルトルの丘、サクレクール寺院の近くに布地街があり、そこでは可愛い布が手頃な値段で手に入ります。

ただし布は案外重いので、買いすぎて帰りの荷物が重量オーバーにならないようにご注意を。 

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塩田ノア 「ノア流」パリ生活東京ライフ