日本でママレードといえばこのメーカー、アヲハタ株式会社の専門研究員で農学博士の干野隆芳さんにうかがいました。ジャムの固まり方、硬さや粘りのおいしさとの関係を研究されている先生です。

ママレードは船酔い止めだった!?

創業は昭和7年。みかんの缶詰加工とオレンジママレードの製造を目的として、広島県竹原市で創業しました。

創業者の中島董一郎が海外での船の中で食べたオレンジママレードがとてもおいしく、これを紹介しようと製造を始めたわけです。

当時のヨーロッパでママレードは、船酔い止めとして食べられていたそうです。

アヲハタのママレード

アヲハタのママレードは、オリジナル、ビター、ネーブルオレンジの3種類。ママレードはオレンジの切り方や形で微妙に味が変わってきます。

皮の中の苦味成分の割合、香りの割合、食感が変わってきますので、いろんな味わいが出ます。

オリジナルは薄切りタイプ。ビターは厚切り。ネーブルは甘酸っぱいのが特徴です。

ママレードの使い方

ママレードは煮込み料理に向いています。魚や肉の煮込みに、砂糖やみりんの代わりに使います。

青魚はかおりもよくなり、酸味もつき、仕上がりにキレイな照りが出ておいしくなります。秋刀魚やイワシの煮物もおいしくできます。

スペアリブや豚の角煮などにも合います。酸が含まれているので、肉が柔らかくなりますし、こちらも照りが出ておいしく仕上がります。

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アヲハタ トラディショナル オリジナルママレード 160g
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干野さんは、「より自然に、よりおいしく」を日々研究しているそう。作る段階で逃げてしまう果物の香りを再びつかまえてジャムに戻す技術など、どんどんおいしさが進歩しているんですって。

今週の熊八レシピは「ママレード」

ハムママレードサンド

  1. パンにバターを塗り、ママレード(大さじ1)を塗ります。
  2. レタス、きゅうり、ハム(4、5枚)、チーズをのせて、マヨネーズを少しつけます。
  3. ここにバターを塗ったパンを重ねます。
  4. 厚切り食パンを使ってトーストするのもアリです。

チキンのママレードソース

  1. 鶏もも肉(1枚)に塩コショウして小麦粉をつけ、フライパンにオリーブオイルを入れて焼きます。
  2. 焼き上がりにママレードをつけて食べます。これだけで普段と全く違う味になります。
  3. ソースにするなら、鶏肉が焼けたらフライパンの油を拭き取り、白ワインを入れて全体が煮立ったらママレード(大さじ1)を入れます。全体絡めて塩コショウで味を整えたら完成。
  4. 仕上げにバターや醤油を入れてもおいしいですよ。

ママレードドレッシング

  1. 市販のドレッシングにママレードを混ぜるだけ。オススメはイタリアンドレッシングかフレンチドレッシング。
  2. マヨネーズ3に対してママレード1のミックスもアリ!
  3. 唐揚げやエビフライにつけてどうぞ。