春が旬のそら豆ですが、実は指宿では、冬から収穫が始まっているんです。鹿児島県指宿市のJAいぶすきそら豆部会長、高崎知一さんにうかがいました。

指宿のそら豆は8月から準備が始まります

8月にそら豆のタネを蒔いて芽が出たら、1ヶ月冷蔵庫に入れておき、9月に植えます。そうすると、そら豆が春だと勘違いして成長していくわけです。11月下旬から収穫が始まります。昭和26年ごろ、指宿の方が東京に視察に行き、この方法を考案。さっそく試してみたところ、うまい具合に収穫できたため、よく年から本格的な栽培が始まりました。

指宿のそら豆はさやが大きく、粒も大きく3センチほどあるので、「一寸そら豆」とも呼ばれています。冬の間に収穫するので、味はホクホクで甘みがあります。

そら豆をおいしく食べるには

おいしいそら豆の見分けかた

そら豆はすぐ痛んでしまうので、さやの緑がポイント。色が濃くツヤがあるものがいいでしょう。黒っぽくなっているのは、出荷されてから時間が経ってしまっているものです。

豆が十分に大きくなっているかどうかは、さやの膨らみで確認しましょう。

さやの中に豆が1粒しか入っていないものは「1つざや」、2粒のものは「2つざや」3粒のものは「3つざや」と呼びます。1粒しか入っていないもののほうが安いですが、中身は同じです。

そら豆のおいしい食べ方

◆塩茹でが定番ですが、それだと時間がかかるので、さやをとってフライパンに並べて、水を加えて蓋をして蒸し焼き。3分ほどで水を足し、さらに3分ほど蒸したら完成です。

◆さやごとオーブンや魚焼きグリルで焼きます。焼いているといい匂いがしてきますので、さやを開いて、豆を食べたら、中の白いワタもスプーンですくって食べます。焼きたては何も味付けせずにそのままで十分おいしいですが、お好みで塩をつけてもOKです。

◆ちなみに、高崎さんが好きな食べ方は、そら豆のかき揚げだそうです。地元では、豆の皮はむかずに食べることのほうが多いとのことですので、そのまま食べてみてください。

今週の熊八レシピは「そら豆」

そら豆とアンチョビの塩味パスタ

  1. そら豆を茹でて、お好みで皮をむいておきます。
  2. にんにくを薄切りにしておきます。
  3. バターにラップしてレンジであたためてできた、バターのうわずみをフライパンにたっぷり入れ、そら豆とにんにくを入れてゆっくりと加熱します。
  4. そら豆に火が入ったら、アンチョビ(一人1/2尾)を入れ、焦げる前に白ワインをちょっと入れて火を止めます。
  5. ここに茹で上げたパスタを入れ、パスタの茹で汁で濃度を調節して、塩コショウで味を整えたら完成です。

そら豆の白和え

  1. 絹ごしどうふ(2/3丁、200g)をペーパータオルで包み、おもしをして30分ほどおき、水分を切っておきます。
  2. とうふにすりごま(大さじ1)、しょうゆ(小さじ1)、砂糖(小さじ1/2)を混ぜて、かつおダシかいりこダシで濃度の調節をします。味が薄かったら塩で整えます。
  3. そら豆はさやから豆を出し、茹でるか蒸すかして火を通し、薄皮をとっておきます。
  4. このそら豆と味をつけたとうふを和えたら、そら豆の白和えの完成です。

そら豆と海老の塩味炒め

  1. 長ネギ(15センチ)を粗みじん切りにして、ショウガ(5g)を千切りにし、そら豆はさやから出して薄皮をむいたものを1カップ用意しておきます。
  2. 海老(中サイズ・10〜15尾)は殻をむいて背ワタをとり、塩もみしてよく洗い、ペーパータオルで水気を切ったら、塩、コショウ、酒を揉み込み、さらに片栗粉をまぶして揉み込んでから、ごま油を入れておきます。
  3. フライパンで海老を炒め、赤くなってきたらいったん取り出します。
  4. そのフライパンに長ネギ、ショウガを炒め、さらにそら豆を入れて炒め、最後に海老を入れます。
  5. そこに酒を入れ、ひたひたより少ない量の鶏ガラスープを入れ、塩コショウで味を整え、水溶き片栗粉でとろみをつけ、ごま油で香りをつけたら出来上がり。
海老の代わりに、イカやホタテ、鶏むね肉でもできますよ。