日本バナナ輸入組合の山田結子さんにうかがいました。

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日本で売られているバナナは、12カ国から輸入

2016年の統計データでは、日本で売られているバナナは12カ国から輸入されています。8割はフィリピン、ついでエクアドル、グァテマラ、少しではありますがオーストラリアからの輸入もあります。

バナナは緑色の状態で輸入されます

バナナは木ではなく、多年草の草の実です。1本の草から20段、200〜300本のバナナが実ります。バナナの茎の横から新芽が出てきますので、それを植えて次のバナナを収穫します。とはいえ、原種のバナナにはタネがあったのだとか。タネのないバナナは突然変異で生まれたとされています。

世界中にあるバナナの種類は300にのぼると言われていますが、日本に入ってくるバナナは10種類ほど。中でもほとんどは「ジャイアントキャベンディッシュ」、世界的に最も流通されている種類です。

現地で収穫される時は緑色、そのまま日本に輸入されます。有害な虫などがつかないよう、緑のまま輸入することが法律で決められています。

緑のバナナを、ムロで熟成させて黄色く

輸入されたばかりの緑のバナナは硬くて皮も簡単にはむけず、渋くて食べられません。虫や農薬の検査をしたのちムロに入れ、3〜5日かけて追熟させ、黄色くなったら出荷されます。この時間ででんぷんが果糖にかわり、甘くなるのです。

バナナの保存方法

バナナはそのまま置いておくと、自身の重みで傷みがすすみます。そのため、置く時は山型になっているほうを上にするか、バナナスタンドなどにかけて保存するのがオススメです。バナナスタンドがない時は、針金のハンガーなどに下げておくのもいいでしょう。

バナナは南国育ちの果物。冷蔵庫に入れると低温障害といって皮が黒くなってしまうので、常温の保存がオススメです。夏は熟成スピードがアップするので、新聞紙にくるんで冷蔵庫の野菜室に入れてもいいですが、そのほかの季節は部屋の中にそのまま置いておけば大丈夫です。

皮が黒くなってしまっても、中に異常が見られなければおいしくいただけます。

バナナの意外な食べ方

朝食に食べられることの多いバナナ。ヨーグルトに入れたり、スムージーに入れるのがおすすめ。

意外な食べ方としては、カレーに入れるのもあり。具材を炒める時にバナナを一緒に炒めてカレーを作るとまろやかな味わいになります。

今週の熊八レシピは「バナナ」

バナナケーキ

  1. バナナ2、3本を1センチの輪切りにして、レモン汁1/2個分を絞って絡めて置いておきます。
  2. 無塩バター200gを室温で戻してから、砂糖120gを加え、白っぽくなるまで混ぜます。
  3. ここに全卵を1個ずつ、合計5個加えます。
  4. この中にバナナを入れ、ベーキングパウダー小1/2と薄力粉150gを合わせてふるいにかけてから混ぜます。
  5. さらにラム酒大1を入れて全体をまぜたら、220〜250度で焼き、型に入れたまま冷まします。
  6. ナッツ類もあうので、お好みでクルミやアーモンドを生地に入れてもおいしく仕上がります。

揚げバナナ

  1. バナナ1本を3等分します。表面に粉、卵、粉の順番に衣をつけます。
  2. 180度の油で揚げます。
  3. 黒蜜をかけてどうぞ。
ホットケーキミックスをつけて揚げ、メイプルシロップで食べるのもオススメです。

バナナのバター焼き

  1. フライパンに多めのバター(20g)を入れます。
  2. バナナを半分に切って入れてから、加熱します。
  3. 全体にバターが絡んだらお皿に盛り付け、レモンを絞ったり、はちみつをかけたり、チョコシロップなどをかけてどうぞ。

  1. バナナを1センチくらいの輪切りにして、多めのレモン汁と砂糖をまぶしておきます。なめてみて酸っぱかったら砂糖を足してください。
  2. フライパンにバター20gを入れて、バターがとけたところにバナナとレモン汁を全部入れて強火にします。グツグツしたらバナナソースの完成。アイスクリームなどにかけてどうぞ。