今週は、植物の「タネ」について、「サカタのタネ」広報宣伝部の清水俊英さんにうかがいました。

種苗会社の役割とは

種苗会社とは、植物の大元になるタネや苗を作って販売している会社。家庭用から、世界中の農家が野菜や花を栽培する時に使うタネまで、幅広く販売しています。1913年創業、横浜生まれ横浜育ちの会社です。現在、170カ国以上にタネを販売しています。

種苗会社は江戸時代前からあった

種苗業者は江戸時代より前から存在する職業。昔から、農家はタネを買って育てていました。「サカタのタネ」では、ただタネをとるだけではなく、新しい品種を作り上げて生産、販売しています。

どうして種苗会社があるのでしょうか。農家が自分で作物を育ててタネをつくることもできますが、タネをとろうと思うと収穫からさらに1ヶ月以上かかってしまう。その間、畑を塞いでしまう上に、良質なタネがとれるとは限らない。そこで種苗業者が、世界中でタネを育てているわけです。

タネはどうやって作られる?

世界中で使われている「タネ」は、どうやって作られるんでしょうか。まず最初に丈夫でおいしい品種を開発します。そのタネを、世界中の農家で育ててもらい、そこからとったタネを販売するのです。

例えば野菜でいうと、その多くが「F1」という作り方でタネをとっています。父となる「トマトのA品種」と母となる「トマトのB品種」をかけあわせた子供が「F1」です。違う品種を掛け合わせるといい場合があるんです。何百何千も組み合わせをためして、「これだ」という品種を決定します。畑でAとBを育て、そこで掛け合わせたものからタネをとります。

アンデスメロン、ミニトマトのアイコ、もサカタのタネが開発したもの。野菜のタネも、原産地に近い場所で育てたほうがいい。19カ国でタネとりをしています。

家庭菜園のスタートは秋がベスト

小松菜、青梗菜、小蕪などが初心者向け。タネをまいたあと、間引きをします。「もったいない」と思わずに、心を鬼にして間引きして、のびのびと育ててあげるのがポイントです。タネの袋の裏側には必要な情報がたくさん書いてあるので、ぜひよく読んでください。

▼「サカタのタネ」のタネは、お近くのホームセンターなどで購入できます。また、ネットショップもありますので、詳しくはこちらをご覧ください。
種・苗の通販はサカタのタネ 園芸通信オンラインショップ

今週の熊八レシピは「コーン」

コーンのサラダ

  1. 玉ねぎ、セロリ、キュウリ、レーズン、缶詰コーンを用意します。
  2. コーン1に対して、玉ねぎ、セロリ、キュウリ、レーズンをあわせたものが1になるようにします。オリーブやピクルス、下茹でしたニンジンなどもOK。
  3. 材料を全てコーンを同じくらいの大きさにカットして混ぜたら完成。そのままでもおいしいですが、お好みでマヨネーズやドレッシング、オリーブオイルなどを入れてもいいですよ。

ベーコーン

  1. ベーコンのブロックをコーンの粒より少し大きめ(5ミリ角)に切っておきます。コーンの量の1/4くらい用意します。
  2. フライパンにベーコンを入れて中火で加熱して、脂が出てきたら、そこに汁気を切ったコーン缶を入れます。味付けするまえに味見をして、塩コショウで味を整えます。ごはんにもぴったりです。

コーンスープ

  1. 鶏がらスープに長ネギを入れます。長ネギに火が入ったら、ホールコーンの缶詰を汁ごと入れます。
  2. 一煮立ちさせたら日本酒を少々、水溶き片栗粉でうっすらとろみをつけます。
  3. 沸騰したらおたまで中をかき混ぜ、渦巻いているところに溶き卵をさっと入れて混ぜます。
  4. 塩コショウで味を整え、お好みでごま油をちょろっと入れたら完成です。