オーストラリア産牛肉の生産者団体である
豪州食肉家畜生産者事業団・広報の花見美穂さんに
オージー・ビーフについてうかがいました。



オージー・ビーフとは

オーストラリア産の牛肉、オージー・ビーフ。
元はイギリス系の牛の品種。
日本の真っ黒な牛とは違って、
ちょっと茶色のアンガス種、ヘレフォード種などです。

日本に初めてオージー・ビーフが輸入されたのは60年前。
そのころの大半を占めていたのは、牧草で育てた牛でした。
今は、牧草の後に穀物を食べさせる牛も飼育されています。

牧草タイプはオーストラリア人の好きなしっかりした赤身肉。
一方穀物を食べて育った牛は、
日本人好みの、脂に甘みが感じれられる肉。

オーストラリアでは1年間で一人あたり36キロの消費。
日本人は6キロ程度、
なので、牛肉をたくさん食べるオーストラリア人は
健康志向もあって赤身を好むんだそう。

しかもオージー・ビーフはリーズナブルなんです。

赤身のオージー・ビーフをおいしく食べるには

オーストラリアでメジャーなのは、厚切りのステーキ。
BBQをさらに縮めて「バービー」と呼ぶほど
バーベキューが大好き。
家族や友達があるとすぐにバーベキューを開くんだそう。
ここでは男性がステーキを焼き、女性は野菜を用意するのが定番。
ステーキもソーセージも食パンに挟んで食べます。

ステーキの焼き方はとてもシンプル。
冷蔵庫から肉を取り出し常温に戻してから焼きます。
焼くときにひっくり返すのは一度だけ。
焼いた時間と同じだけアルミホイルにくるんで落ち着かせます
ホイルは軽く包み、暖かい蒸気が逃げるようにするのがポイント。
余熱で肉汁のうまみを閉じ込め、薄切りにしていただきます。

オーストラリアではソース文化がまだあまりなく、
日本から焼き肉のタレやポン酢を持っていくと
とても喜ばれるそうです。

今週の熊八レシピは「オージー・ビーフ」

オージー・ビーフのステーキ

  1. オージー・ビーフのロース肉(3センチくらいの厚さ)を用意します。
  2. ステーキの表裏に塩コショウをします。
  3. ステーキを立てて、脂がついているほうの側面を先に焼きます。どんな焼き加減のステーキでも脂の部分は焼くので、ぐるっと1週、側面を焼いておきます。
  4. そして表、裏を焼きます。

フライパンで焼く、オージー・ビーフのカツレツ

  1. 2センチくらいの厚さの肉に、塩コショウをして、小麦粉、卵、パン粉(なるべく細かいもの)をつけます。
  2. 肉が半分つかるくらいの量の油をフライパンに入れて焼きます。
  3. 先に表裏を焼いてから、側面を焼きます。
  4. デミグラスベースのソースでどうぞ。

オージー・ビーフで作るローストビーフ

  1. ミディアム(あまり火を入れすぎない)がおいしいので、焼き加減はミディアムを目指しましょう。
  2. 合わせ塩(塩5に砂糖4の割合で混ぜたもの)を肉の表面に振り、さらに黒胡椒を振り、手のひらですり込みます。
  3. 天板に乗せて、肉の上に牛脂を乗せ、250度のオーブンである程度焼き色がついたら、外側を押して、さらに内側も押して硬さの違いを見てみます。真ん中の一番火の通りにくいところに竹串をさして、抜いたら唇にあてて熱くなっているか確認します。火が通っているかどうかの見極めが難しいところ。こればかりは何度もやってみて、自分でコツをつかむしかないので頑張りましょう。
  4. 最後にアルミホイルに包んで10分〜15分おき、落ち着かせてから切り分けます。