兵庫県の特産物、黒大豆の「丹波黒大豆」。
この丹波黒大豆について、
宍粟市、ハリマ農業協同組合・経済部の岡田秀彦さんに
詳しくうかがいました。

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大豆と黒大豆の違い

黒豆は大豆の仲間。
宍粟市で栽培しているのは、
黒大豆の中でも最も大きい種類「丹波黒大豆」。
黒い宝石とも言われます。
栄養価も高く、近年その魅力が再注目されています。

「丹波黒大豆」は粒が大きく、まるまるとしています。
食べると食感や香りいい、
さらに口の中でふっくら柔らかく甘みがあるのが特徴です。

栽培が始まったのは昭和40年代後半

黒大豆は、古くは丹波地方で栽培されていたもの、
宍粟市で栽培が始まったのは、昭和40年代後半のことです。

昭和40年代からお米の生産調整が始まったため、
休んだ水田で作ったのが黒大豆だったんです。

豆を植えたよく年の畑は、水田として米を育てます。
米を2年作って、黒大豆を1年作る、
この3年サイクルで作業をしています。

黒大豆栽培の1年は… 

大きな豆なので、株も大きくなります。
そのため、栽培する6ヶ月間、ほとんどが手作業。

6月初旬に種まきをして、
6月後半〜7月下旬には、
大きな畝を作る作業があります。
9月、10月には草刈りなどがあり、
11月には、大きな葉を取ったりして出荷に備えます。
11月〜12月に収穫して乾燥、脱穀、
大きな粒を手作業で選別しています。

黒豆は枝豆としても食べられる!?

黒豆は大豆の一種なので、枝豆としても食べられます。

枝豆として収穫するのは10月中旬ごろ、
10日間くらいの短い収穫時期。

黒豆になる前の「若さや」と呼ばれ、
さやも豆も、緑色です。

「丹波黒大豆」の枝豆はさやが大きく、
中の豆のもちもち感と甘みは
なんとも言えない味なんだそう。

地元でしか味わえない、
とっても貴重な黒大豆の枝豆です。

黒豆のおいしい戻し方

黒大豆は、水につけて一晩置いて戻します。
ぬるま湯で戻す方法もあります。
戻したらそのまま火にかけてコトコト煮込みます。

ポイントは、時間をかけてゆっくりと煮ることです。

乾燥黒大豆の保存方法

買ってきた黒豆は、
密封できる袋に入れて冷蔵庫へ。
なるべく早く食べてくださいね。


宍粟の「丹波黒大豆」など、通信販売はこちらから。


今週の熊八レシピは「黒豆」

黒豆と鶏肉のトマト煮

  1. ベーシックな鶏肉とトマトの煮込みを作ります。
  2. そして下茹でした黒豆を最後に入れて10〜15分煮込めばOK。黒豆(大豆)と肉を一緒に煮ると、肉が柔らかくなりますよ。

黒豆ごはん

  1. たっぷりの水に黒豆を入れて一晩置いておきます。
  2. 黒豆が膨らんだら、小1時間ほどかけて弱火でじっくり茹でます。竹串が通るくらいまで茹でたら、茹で汁ごと冷まします。
  3. 米2合に黒豆1カップを合わせ、酒、塩を入れて炊飯器で炊きます。

黒豆のかき揚げ

  1. 玉ねぎやごぼう、人参などの細く切ったお好みの食材、三つ葉やネギなどの野菜、茹でた黒豆の水気を拭き取ってボウルに入れ、小麦粉少しまぶしてから天ぷら衣をつけて揚げます。160度の低温でどうぞ。銀杏と一緒に揚げてもおいしいですよ。