茨城県土浦、霞ヶ浦は
日本一の生産量を誇るレンコンの産地。

土浦農協
営農部長の関口光男さんに
レンコンについて詳しくうかがいました。

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全国のレンコンの25%が茨城の土浦・かすみがうら産

レンコンの品種はいろいろありますが、
関西でよく栽培されているのは
岡山から広まった備中種。
細長い品種で、どこで切っても同じ大きさです。

関東では、だるま系と呼ばれる
ころんとした形のものが主流。
茨城では「だるま系」の品種が多く作られています。

備中種は赤い花をつけるのに対して、
だるま系のレンコンは白い花をつけるんです。

露地栽培は8月〜9月の生育途中のものが
やわらかくて甘みがあります。
12月に近づくとシャキシャキした歯ごたえが魅力です。

レンコンは土の中に貯蔵している状態なので、
8月から収穫が始まり、翌年5月ごろまで出荷し続けます。

ちなみに、レンコンとして食べているのは
根っこではなく茎の部分。
よく見てみるとレンコンから根っこが出ているのがわかります。

茨城のレンコン作りは明治時代から

昔は、蓮といえば花を楽しむ植物で、
漢方薬としても使われていました。

食用の品種が入ってきたのは明治時代のことです。

ちなみに、花を楽しむ品種にもレンコンはできますが、
大きくないので食べるのには向かないそうです。

茨城では、昔は田んぼで米を作っていましたが、
霞ヶ浦のあたりはジメジメしていて稲刈りがしづらい。
そこでレンコンを作ってみたらうまくいった。
さらに昭和40年代の減反政策の際、
レンコン栽培にシフトチェンジしたところ、
これが大成功したのでした。

レンコンのきんぴらは切り方が勝負!

レンコンのきんぴら、地元では輪切りではなく縦切りに。
棒状に切ったほうが食感がよくなるそうです。 

きんぴらに唐辛子を入れてピリッと辛くしたものが
関口さんもオススメ。

サラダは、輪切りにして2~3分湯通しして
サラダに入れると食感がいいです。
ここにハムや野菜などを入れて、
からしマヨネーズで食べるのがオススメ。

レンコンの唐揚げもGOOD!
天ぷら粉ではなく、唐揚げ粉をつけて揚げる
スパイシーでビールがすすみます。

鉄板に輪切りのレンコンを並べて焼き、
塩胡椒で食べるのも、簡単でおいしいです。
スライスチーズを乗せてもOK!

レンコンの保存方法

レンコンは変色が早いのでなるべく早く食べましょう。
濡れ新聞に包んで冷蔵庫に入れると
1週間くらいはおいしくいただけます。

保存する際は、皮や節はそのままにしたほうがいいでしょう。

スライスして軽く茹でてから冷凍することもできます。
調理する際は、解凍せずにそのまま使いましょう。

スライスして天日乾燥して、ドライレンコンに。
水で戻せば食感もある程度戻ります。

2016年11月1日〜30日「れんこん料理フェア」が開催されます。
詳しくは、こちらのサイトをご覧ください。

れんこん料理フェア2016 | いばらきれんこん広域化協議会
れんこん料理フェア2016

2016年11月1日(火)から11月30日(水)まで、れんこん料理フェア2016が開催されます。 日本一の生産量を誇る本県特産の旬の「れんこん」をより美味しく、もっと身近に食べて頂くため、11月17日の「れんこんの日」を含む11月の1ヶ月間(11/1~11/30)、霞ヶ浦流域の市町村や消費地(東京ほか)のホテル・料理店において各種のれんこん料理を提供しています。

今週の熊八レシピは「レンコン」

フライドレンコン

  1. さっくりした食感が好きなら皮をむいて1cmの輪切りにして酢水にさらしておきます。分厚いのが好きなら2cm〜3cmに切り酢水にさらしてから茹でて水からあげて水気を拭き取っておきます。
  2. そのまま素揚げします。
  3. 塩、塩コショウ、塩コショウカレー粉、ゆかりなどをつけていただきます。紙袋に揚げたてを入れ、ここに調味料を入れて振るとちょうどいい感じになりますよ。

味噌レンコン

  1. 辛子蓮根のカラシの代わりに味噌をつめる料理。おからを乾煎りして、水分を飛ばします。
  2. おからが冷めたら、味噌を混ぜます。味噌は普段使っているもの(ダシが入っていないもの)を使います。砂糖、酒を入れて少し伸ばします。
  3. レンコンの皮をむいて半分に切り、垂直に持って味噌の上からトントンと叩くようにして、穴の中に味噌を入れます。
  4. 天ぷら衣をつけて揚げます。
  5. 余った味噌はアルミホイルに広げてトースターで焼いて、ごはんに乗せてどうぞ。

レンコングラタン(ジャガイモのグラタン”ドヒノワーズ”)

  1. 深さのある耐熱皿にバターやオリーブオイルを塗っておきます。
  2. レンコンは皮を向けて薄切りにします。なるべく大きな輪切りにしておきます。切ったら酢水にさらしておきます。
  3. 耐熱皿にレンコンを2、3段しきつめたらにんにくを乗せ、またその上にレンコンを重ねます。生クリームをかけ、塩コショウで味を整え、チーズをかけてゆっくり焼きます。一人前で30分ほどかかります。