八戸前沖さばブランド推進協議会の大島一機さんにうかがいました。

脂肪分が一般のさばの倍!「八戸前沖さば」とは?

「八戸前沖さば」協議会が認定した期間に三陸沖以北の日本近海で漁獲し、八戸港に水揚げされたさばのことです。期間は9月の末から12月のはじめごろ。

一般的に流通しているさばの脂肪分は8%ですが、「八戸前沖さば」は15%。これくらい脂ののったさばでなくては、ブランド認定されません。

シーズンが限られている上に、厳しい条件をクリアしなければならないので、市場に出回る数も少ない希少なさばなんです。

どうしてそんなに脂肪分が多いの!?

青森は冬が厳しく、八戸沖の海水温がうんと低くなります。魚はその冷たい海を生き抜くために、どんどん脂肪分を蓄えていくんです。それが「八戸前沖さば」のうまさにつながっています。

魚群を大きな網で包囲して、網の大きさを徐々に小さくして捕らえる「まき網漁法」で捕獲しています。

おいしいさばの見分け方

背中の模様がはっきりして、お腹の銀色が光っている、お腹が硬くハリがある、目が黒く澄んでいて、エラも赤いものがいい。鮮度が命なので、早く食べたほうがいいでしょう。特に生で食べるなら、鮮度はしっかりと確認しましょう。

「八戸前沖さば」のおいしい食べ方

「船凍さば(船内凍結さば)」

漁獲したらすぐマイナス50度で保存。獲れたての新鮮な状態で食べられます。お刺身向け。

さば串

さばを串に刺して焼き鳥のように焼いて食べるもの。串の刺し方にも工夫がしてあり、最後まで飽きずにおいしく食べられます。

8saba.com - 八戸前沖さばブランド推進協議会オフィシャルサイト

今週の熊八レシピは「さば」

さばの蒲焼

  1. さばは三枚下ろしにして骨を抜き、酒(小1/2ほど)を振りかけておきます。
  2. 少し小麦粉をつけたら、油をひいたフライパンで皮を上にして焼き、脂が出てきたら蒲焼のタレを入れ、さばをひっくり返します。
  3. フライパンの中を泳がせるようにして焼いたら完成です。
  4. さばのくせが気になるときは、ショウガや小ネギ、もみのりをトッピング。

さばのムニエル

  1. 三枚下ろしにして骨をとって切り身にしたさばに塩コショウ、小麦粉をします。
  2. 油をひいたフライパンににんにくを入れ、さばを皮面から焼き、焼けてきたらひっくり返します。フライパンの中の油をスプーンですくって、上からかけながら焼きます。こうすると表面がカリッと仕上がります。

さばフライ

  1. 三枚下ろしのさばの小骨をとっておきます。
  2. そぎ切りにして、アジくらいの厚さ(1センチほど)にします。
  3. 塩コショウして小麦粉をつけ、溶き卵をつけ、パン粉をつけて揚げます。
  4. タルタルソース、またはとんかつソースとカラシをつけてどうぞ。パンに挟んでもおいしいですよ。