新横浜ラーメン博物館には、世界中のご当地ラーメンを調査する専門の調査員がいる!?

「新横浜ラーメン博物館」の八巻香奈子さんにうかがいました。

ラーメンの定義とは!?

「定義がないのがラーメン」と言えるくらい、ラーメンには定義がありません。唯一言えることといえば、『「かん水」を使った麺を使う』くらい。かん水というのは、アルカリ塩水溶液のことです。

日本におけるラーメンの歴史

日本で初めてラーメンを食べたのは、水戸光圀公なんだとか。

元は居留地で中国人が中国料理として作っていた麺料理が、明治37年大衆向けになり、その2年後、中国からの留学生が増えたことでより安価な食べ物になりました。このころから居留地の外で、日本人向けの味付けのものも作られるようになりました。

屋台でのラーメン店が主流だった中、初めてラーメン店としてオープンしたのが、浅草の来々軒。明治43年のことでした。

日本全国へ広まったのは、関東大震災のあと。東京で職を失った料理人が地方に行き、各地でラーメンを広めたとも言われています。

ラーメン博物館には、ご当地ラーメン調査員がいる!?

いま、日本中に何種類のご当地ラーメンがあるのか、実は「ラーメン博物館」でも把握し切れていないんです。ラーメン博物館にはご当地ラーメン調査員がいて、日本だけでなく世界のラーメンを食べ歩いています。

最新ご当地ラーメンは、ドイツとイタリア!

ラーメン博物館で食べられる最新のご当地ラーメンは、なんとドイツとイタリアのもの。ラーメンはヨーロッパでも人気で、海外の料理人が独学でラーメンを研究。日本の小麦粉が手に入らないので、パンやパスタ用の小麦粉を使って麺を作るなど、新しいご当地ラーメンを生み出しています。

新横浜ラーメン博物館

〒222-0033
神奈川県横浜市港北区新横浜2-14-21
TEL:045-471-0503(代表)
新横浜ラーメン博物館




今週の熊八レシピは「ラーメンの具」

【煮豚】

煮豚がおいしかったら、その店のラーメンは絶対にうまいと言い切れるほど、大事なラーメンの具。
  1. かつおorいりこダシ(500ml)、日本酒(100〜150ml)、みりん(100〜150ml)、しょうゆ(200〜250ml)、長ネギ(½本)、生姜(15g)をあわせて煮汁を作ります。
  2. この煮汁に豚肉(適量)を入れて煮ます。豚肉は、全体がしっかりと煮汁に沈むように適当な大きさにカットしましょう。
  3. 煮ている間の脂やアクを丁寧にすくいます。
  4. 煮えたら、煮汁ごとさましてから冷蔵庫へ。
  5. 煮汁をスープで伸ばせば、おいしいラーメンスープになります。

【ゆで卵】

黄身の真ん中がほんのりシットリしているくらいの茹で加減がおいしい。
  1. 卵は冷蔵庫から出して30分、常温に戻しておきます。
  2. 鍋に水を入れ、酢と塩(1%)を入れておきます。
  3. 水の状態から卵を入れ、沸騰するまで卵を転がします。
  4. 沸騰したら火を弱め、7〜8分ゆでたら、ざるにあけて水をかけ、水に浸しながら殻をむきます。
ゆで卵を切る時は、包丁ではなく糸を使うと綺麗な切り口になります。糸の片方を水道の蛇口などに結んでおいて、糸をピンと張って切りましょう。

【ラーメンのトッピング】

塩、味噌、しょうゆラーメンにはぴったりの具があると思います。
  • 塩ラーメンには、エビ! 片栗粉をつけてゆでたネギと白髪ネギ。
  • 味噌には野菜!  もやしとニラとキャベツ、人参、キクラゲ、お好みで豚肉などをたっぷりのせて。
  • しょうゆラーメンには焼豚、メンマ、ゆで卵、なると。なるの端っこは細かく刻んでチャーハンに。
具のほかに薬味として、ゴマ、ネギ、ニンニク、バター、ピーナツバター(味噌との相性ばっちり)もオススメ。