5月23日~5月28日の放送。

大阪府のごま販売の老舗「和田萬商店」

創業1883年、大阪のごま販売の「和田萬商店」専務、和田武大さんにうかがいました。

ごまの原産はアフリカ北部、日本には縄文時代に上陸
ごまの原産はアフリカ北部、ナイル川の源流あたり。これがアラブに入り、シルクロードを通って中国へ、そして日本に入りました。それが縄文時代のことでした。

ごまの栽培は…
ごまは、ゴールデンウィーク明け〜6月中くらいに種を蒔き、3ヶ月で収穫。水はけがよく暑いところが、栽培にむいています。ひまわりのような太い茎で、人の身長くらいまで伸びたあと、茎にそって袋状のものができ、この中に100粒くらいのごまが入っています。1本のごまから1万粒が採れます。でも、重さにするとこれで20gなんです。ごまを取り出す前に刈り取り、2週間ほど乾燥させると、ごまの入った袋状の部分が枯れてパカッと開きます。これが「ひらけゴマ」の語源なんだそう。

ちなみに、東北では黒ごまの栽培がさかんでした。南部煎餅に黒ごまがのっているのは、こういう背景があったんです。
 
ごまは焙煎してはじめて、うまみと香ばしさが生まれる 
生のごまはプチプチした粒。焙煎して火を入れることによあってうまみや香ばしさを引き出します。いりごまをすりつぶすと「すりごま」、切ると「きりごま」、練るようにすると「練りごま」になります。

ごまの正しい保存方法
いりごまは、密閉容器に入れて冷蔵庫へ。酸化しにくく、湿気からも守れます。練りごまは冷蔵庫に入れてはダメ。硬くなってしまいます。 

おいしいごまの食べ方とは!?
和田さんオススメは、ごまをそのまま食べること(笑)。眠気覚しにもぴったりだそうです。それから、バニラアイスにごまペーストをかけて食べるのが、ものすごくおいしいんだとか。簡単ですから試してみたいですね。 

 

和田萬 創業1883年のごま専門メーカー

今週の熊八レシピは「ごま料理」


【熊八流、簡単担々麺(1人前)】 
 
生麺タイプの中華麺(醤油or塩)を用意して、スープを作っておきます。フライパンで豚ひき肉(50g)、長ネギ(10センチくらいを粗みじん切り)、生姜(1センチくらいをみじん切り)を炒め、豆板醤(小1/2〜1/3)、練りごま(大1〜2)を入れて混ぜます。ここにラーメンスープを入れたら、酢(小1〜2)を入れ、塩コショウで味を整えます。麺と一緒に盛り付け、仕上げにラー油をまわしかけたら完成。酢を黒酢にしてもOK。

【簡単ごま和え】 
めんつゆ(3倍濃縮タイプを薄めずに:大2〜3)とすりごま(大4〜5)を混ぜます。ここにゆでたほうれん草や小松菜、インゲン、絹さや、きのこなどをまぜればできあがり! きゅうりの塩もみや、大根、三つ葉、クレソン、炒めたナス、ちくわ、かまぼこをごま和えにしてもおいしいですよ。

【熊八オススメ・ごまトッピング】
白いごはんに合うのはもちろん、チャーハンやリゾットにもぴったり。さらにしょうゆベースの料理にも合いますので、照り焼きチキンや、鰤の照り焼き、煮っころがし、肉じゃが、刺身を食べる時にも醤油と一緒にごまをつけてどうぞ。ケチャップにすりごま(練りごま、ごま油)も合います。大福につけたりしてもうまいですよ。