4月11日~4月16日の放送。

岩手県西和賀町の特産「西わらび」

岩手県中西部に位置する西和賀町。ここでは「西わらび」が栽培されています。どのようなわらびなのか、西和賀産業公社の広瀬稔さんにうかがいました。

わらびは畑で栽培されています
西和賀では、平成14年に栽培実験を開始。現在は35ヘクタールのわらび畑が広がります。わらびの根は横に2メートルほど伸び、そこから縦にわらびが生えています。わらびの栽培には、わらびが枯れたあとの根茎を取り出し、芽の部分を中心に10センチほどカットして畑に植えます。丁寧に草とりをして3年ほど育てると、わらびが収穫できます。

西わらびの特徴は…
西和賀は豪雪地帯。奥州の山の雪どけ水が畑に染み込み、そこに太陽の光が当たることで畑が蒸された状態になります。こうして、西和賀全体の畑が巨大な温室のようになる、これが上等なわらびを育ててくれるんです。西わらびはえぐみがなく、筋もほとんどありません。トロトロネバネバした食感が特徴です。

西わらびをおいしく食べるには
アク抜きをします。生わらびがすっぽりと入るくらいの鍋を用意して熱湯をわかします。湯1リットルに対して重曹5gの割合で入れ、そこにわらびの根元を入れて10秒、そのあとゆっくりわらび全体を入れます。箸でわらびをひっくり返しながら1〜2分まんべんなく茹でたら、落とし蓋をして煮汁につけたまま冷まします。食べる直前に水洗いしてから、調理します。

おひたしが一般的ですが、広瀬さんのイチオシは「西わらびトロトロ丼」。わらびを包丁でたたいて粘りを出し、ごはんにのせてうずらの卵をトッピング、醤油ベースのタレをかけていただきます。長芋を合わせてもおいしいそうです。

 

西和賀産業公社(Facebook)
西わらびは、全国の郵便局から通信販売の申し込みができます。6月前半まで受付。お早めにどうぞ。

今週の熊八レシピは「山菜の水煮を使った料理」


【山菜そば・うどんの作り方】 
あったかいそば・うどんの場合:めんつゆに山菜の水煮を入れて1分煮ます。これをそば・うどんの上からかけます。
冷たいそば・うどんの場合:めんつゆに山菜の水煮を入れて1分煮たら、そのまま冷まして、冷蔵庫で冷やします。これを麺にかけたら完成。
肉・魚料理のソースに:少なめのめんつゆに山菜の水煮を入れて1分煮たら、水溶き片栗粉でとろみをつけてソースにします。

【イカと山菜の和風スパゲティ】 
 冷凍のロールイカを解凍して、ペーパータオルの上に置き、上からペーパータオルをのせてそっと押さえて水気を切ってから、1センチ×3センチくらいの大きさに切ります。フライパンにバターかオリーブオイルを入れ、薄切りにしたニンニク(1/2片)を炒め、ここにイカを入れます。7割火が入ったら、水気を切った山菜の水煮(1/2カップ)を入れてよく炒めます。茹で上げたスパゲティを入れ、鍋肌から白ワイン(大1)を入れ、醤油(小1〜2)、塩こしょうで味を調えて完成。食べる時に小葱や海苔をトッピングしてどうぞ。

【山菜のかき揚げ】 
山菜の水煮は水を切って、ペーパータオルでふき取るようにして水気をとっておきます。かきあげ用の天ぷら衣は薄力粉1カップ、卵1個、水300ccを混ぜておきます。山菜に打ち粉をして、天ぷら衣と混ぜ、160〜170度の油の中にそっと入れます。揚がったら、鍋の上で2、3回振って油を切ってから盛り付けましょう。