1月11日~1月16日の放送は、東京都を取り上げました。

福神漬の元祖、上野の「酒悦」

1675年、江戸時代のはじめに創業した珍味の店「酒悦」。酒悦本店・店長の谷中修一さんに、福神漬についてうかがいました。

酒悦 創業1675年(延宝3年)上野池之端 

福神漬の発祥は「酒悦」
福神漬は明治10年頃、「酒悦」十五代・野田清右衛門さんによって発明されました。上野の近郊でとれるおいしい野菜を使って、新しい漬物を作ろうと試行錯誤。当時最新の調味料だった「しょうゆ」を使った「しょうゆ漬」が生まれました。

 

福神漬に使われる7つの野菜、知ってますか
福神漬に使われる7種の野菜、ご存知ですか。

大根、茄子、蕪、うり、しそ、蓮根、刀豆(なたまめ)

です。名前に関しては諸説あるのですが、7種類ということで七福神、上野には弁天様がいらっしゃることから、「福神漬」と呼ばれるようになったんだそうです。

福神漬が、カレーのつけあわせの定番になったのは船旅から
最初はごはんのおかずとして食べられていた福神漬。明治35、6年ごろ、日本郵船のヨーロッパ航路でカレーのつけあわせとして提供されたのがきっかけだと言われています。当時、ハイカラなメニューだったカレーと、新しく生まれた漬物である福神漬のコラボは、船旅をするセレブな美食家の間で話題に。次第に庶民にも広まっていきました。

福神漬を使った炊き込みごはん
谷中さんに、福神漬を使ったとっておきのメニューをうかがいました。

お米2合に対し、福神漬180g(一袋)を用意します。ごはんを炊くときにまず福神漬のタレを全部入れます。炊き上がったら福神漬の具を入れて5、6分蒸したら完成です。

 


今週の熊八レシピは「カレー」


【ヨーグルトカレーの作り方】 
鶏もも肉1枚を4等分して、塩コショウ、カレー粉(カレールウではありませんのでご注意ください)を振り、プレーンヨーグルト(600〜800cc)に一晩から1日漬け込んでおきます。玉ねぎ、生姜、ニンニクを炒め、ナスやズッキーニ、カラーピーマンなどお好みの野菜を入れたら、そこに鶏肉をヨーグルトごと入れて煮込みます。ここに、ココナツミルクや牛乳、豆乳、生クリームなどを入れてのばし、カレー粉とガラムマサラ、塩コショウで味を整えて完成です。

【和風カレーの作り方】
あまったカレーに、水ではなく薄めのめんつゆを入れてのばすだけ。

イチから作りたい人は、長ネギと生姜を炒めて、そこにお好みで鶏もも肉や豚こま肉、豚バラを入れて炒めます。ここに薄めのめんつゆを入れます。アクと脂をすくってから市販のカレールウを入れて混ぜたら完成です。ごはんにもうどんやそばにもぴったりです。